平均年齢と日照時間
2017.5.8.Mon
福さんがお友達を連れて来る。近所に住む中学同級生以来の仲で、いまは週に一度ほど二人で鎌倉散歩をしていて、以前にご一緒した。公田の湘南ハイツから散在ヶ池まで、ITや経済の話をしたりした。畑や絵もする多才な方で、福さんとの会話を適度にいなしているのだ。
ブランコ下の葉には何かの糞のようなものが。畑の方はぐんぐんと。アシタバはもう出てこないのかな。下の畑の枝豆が芽を出して。筍も終わりかな。六時をまわってもまだ日が続いて。北鎌倉近所の古民家で庭師をしているGebe君も来庭。大船に歩いて行きがてら、美味しい蕎麦屋や、藤棚のアイデアの元ネタを教えてくれた。仕事のご褒美にミスタードーナツと言う彼は可愛かった。イギリスのフォレストスクールの話、竹で学校を作る野望、いいお友達が出来ました。
stay happy with
2017.4.28.Fri
すてきな初来訪者と初・二度目の来訪者がきて、日長一日、掘ったり急斜面や木を登り下りしたり、里芋や枝豆を植え付けたり新たな土地を耕したり、kitakamakuraseimaisyo迄、糠床をいただく小散歩をしたり、仮の宙づり黒布寝床をハンモックのように設えてイメージを膨らませたり(破れた)
また福さんと、福さんが切り出した竹三本の先端を結んで、井戸の水を汲み取る為の滑車を付ける竹柵のようなものを作る。
女子がきてトイレがないのは難点だが、私は大丈夫と、途中コンビニに寄れて良かった。小さい頃、家に友達を呼んだときの焦れったいワクワクした気持ちがあったように、公にではないけれど、身近な人を招く小さな場所があるのは幸せなことのように思う。畑があって、手作りのブランコと、適度な(いや、それ以上の)竹と笹と木メイドなひかげがある。終始鳥の鳴き声や葉が揺れ擦れ合う音がする中、作業の手をとめると、額と体にはじんわりと汗をかいて、隙間を風が吹き抜けるヒミツの空間。空の青色が際立つ時間から徐々に日が暮れるのを空間全体から全身に伝わるように体感して帰路に着く。虫が増えてくる前の、一番気持ちのいいときだったかもしれない。
木曜日
2017.4.27
大学のふもとにある畳屋で
ゴザを分けてもらい
山へ運ぶ。
畝るところに住むところ
2017.4.24
藪ら工事のぶら小路
多分だけど日が長くなりました。飛ぶ虫も増えてきました。要は、畝あるところに住むところもあったらいいなあと、願はくはの仮居住予定地の地ならし程度の地ならしをせんと土を掘ると、やんや百足やおそらく蛾?の蛹らしい真っ黒のぶっとい親指くらいの物体、ミミズなどが出土。落葉の下の土はこうも黒く細かいとは。畑に関しては私が何もしてないと仕切りに言う福さんが作ってくれた5畝目に、先輩のカードで勝手に夜中のスーパーに買い出しに行った際にカゴに入れた「明日葉」の種を蒔く。途中廃屋の方から黒猫が顔を出す。福さんは帰りがけの駅のホームでメジロの鳴き声を教えてくれる。でも今はもう思い出せない。これから何度教わるかな。せっかく買ったバケツを井戸に無情にも落としてしまった金曜日、この日は忍者のような道具を木の枝で作って早速井戸から救出していた福さん。帰りがけに今度はシュロ縄が千切れたのか再びバケツは奈落へ。実際に使うかもしれない、そういう距離感のこの井戸は本当に恐れの対象。作物計画を立てろ。師に教えを乞いたく。
リスの声
2017.4.21
リスの鳴き声はなんだか怖いガ行だ。
よそ者は帰れ
いつもそう言われてる気がしてならない。
まだ自信のじの字のかけらもないからなのか
うしろめたいことがあるのか?
福さんは4畝全てに手つくりの種入り泥だんごを蒔きました。
私は落ち葉集めと畝に落ち葉蒔き。
草かんむりに時と書いて「蒔」では「筍」は?
落ち葉のある竹周りにたくさん生える筍は一週間も経てば人間の子供の身長をも超えてくる。「旬」は「10日」の意。ここの竹は孟宗竹らしく。地下茎から芽のようにニョキニョキと生えるらしいです。春はあけぼの、NonNon、春は筍、生の頃はさらなり、ってそれは夏。ニョキニョキと生えてくる筍を掘って食べる春を過ごしてみたいなあ。近しい将来への竹の間引きにもなるし食べれるし。旬は「合理的」なのです。合理的の「理」はその時々の解釈次第でなんとでも言えるところ私はこういう「筍的合理性」を軸に据えてすくすくと、竹のようなスピードで一気に成長したいところです。
芽出たし
2017.4.13
木曜日。芽ぶく。
黒豆、キャベツ、えんどうが土から顔を出してくれた。固い固い茶色い粘土の塊からよくぞ、びっくりだ。なんでかな、世田谷での暮らしが最近どれほど自分の身体の隅々まで浸透してきたのかを痛感する。もうそろ虫が飛び交いバカでかい蚊も飛び始め、少し動作を止めると肌に涼しい山ノ内に通い出した所為だろうか。島田くんも来てくれて、段の下畑を開墾。食べた後のボンタンの皮を肥やしにとひょいひょい畑に撒きながら福じーは耕す作業に精を出して。桜を独り占めできると思ったが、案外目と鼻の先とはいかず遠く上を仰ぎ見なければならず、うまくいかないなぁ。相変わらず桜の木と竹の間をリスが舞う。次はトタン屋根と段ボール、どこかで1日作業だ。
地下茎
2017.4.6
木曜日は午前から。
石だけではなく、根がしつこい。竹の地下茎は怪物だ。シャベルの方がやられそう。建築の女の子は、山ノ内で自由に動くには少し小綺麗な格好。にも関わらず入り行くという選択肢すら無かった廃墟の中へぐんぐん行こうとする。仕方なしに先頭を切ると、唖然とした光景が。奥の部屋の引き出しの中にちらと見えたものがおそらく明らかに大型の蜂の巣。たぬきうどんのたぬきのような紋様の茶色い塊がちらと顔をのぞかせていて、今見つけて良かったね、と彼女はあっけらかん。その後気になったのか立ち寄ってくれた近所に住んでるらしい植木屋さん曰く、廃墟の側の土地半分はどうやらお寺のそれではないらしく(危うく不法侵入)。廃墟でない側には離れ合わせて二軒家が建っていたことも判明。キソがあったのはそのためだった。