山ノ内ヘ

北鎌倉に縁の土地は現代に残る未開の跡地、都会子畑我流的備忘録。

畝るところに住むところ

2017.4.24

藪ら工事のぶら小路

パイポパイポパイポの修理ん癌

f:id:kzbeethoven:20170426024220j:plain

多分だけど日が長くなりました。飛ぶ虫も増えてきました。要は、畝あるところに住むところもあったらいいなあと、願はくはの仮居住予定地の地ならし程度の地ならしをせんと土を掘ると、やんや百足やおそらく蛾?の蛹らしい真っ黒のぶっとい親指くらいの物体、ミミズなどが出土。落葉の下の土はこうも黒く細かいとは。畑に関しては私が何もしてないと仕切りに言う福さんが作ってくれた5畝目に、先輩のカードで勝手に夜中のスーパーに買い出しに行った際にカゴに入れた「明日葉」の種を蒔く。途中廃屋の方から黒猫が顔を出す。福さんは帰りがけの駅のホームでメジロの鳴き声を教えてくれる。でも今はもう思い出せない。これから何度教わるかな。せっかく買ったバケツを井戸に無情にも落としてしまった金曜日、この日は忍者のような道具を木の枝で作って早速井戸から救出していた福さん。帰りがけに今度はシュロ縄が千切れたのか再びバケツは奈落へ。実際に使うかもしれない、そういう距離感のこの井戸は本当に恐れの対象。作物計画を立てろ。師に教えを乞いたく。

 

リスの声

2017.4.21

リスの鳴き声はなんだか怖いガ行だ。

よそ者は帰れ

いつもそう言われてる気がしてならない。

まだ自信のじの字のかけらもないからなのか

うしろめたいことがあるのか?

f:id:kzbeethoven:20170426022420j:plain

福さんは4畝全てに手つくりの種入り泥だんごを蒔きました。

私は落ち葉集めと畝に落ち葉蒔き。

草かんむりに時と書いて「蒔」では「筍」は?

落ち葉のある竹周りにたくさん生える筍は一週間も経てば人間の子供の身長をも超えてくる。「旬」は「10日」の意。ここの竹は孟宗竹らしく。地下茎から芽のようにニョキニョキと生えるらしいです。春はあけぼの、NonNon、春は筍、生の頃はさらなり、ってそれは夏。ニョキニョキと生えてくる筍を掘って食べる春を過ごしてみたいなあ。近しい将来への竹の間引きにもなるし食べれるし。旬は「合理的」なのです。合理的の「理」はその時々の解釈次第でなんとでも言えるところ私はこういう「筍的合理性」を軸に据えてすくすくと、竹のようなスピードで一気に成長したいところです。

 

芽出たし

2017.4.13

木曜日。芽ぶく。

f:id:kzbeethoven:20170414200549j:plain

黒豆、キャベツ、えんどうが土から顔を出してくれた。固い固い茶色い粘土の塊からよくぞ、びっくりだ。なんでかな、世田谷での暮らしが最近どれほど自分の身体の隅々まで浸透してきたのかを痛感する。もうそろ虫が飛び交いバカでかい蚊も飛び始め、少し動作を止めると肌に涼しい山ノ内に通い出した所為だろうか。島田くんも来てくれて、段の下畑を開墾。食べた後のボンタンの皮を肥やしにとひょいひょい畑に撒きながら福じーは耕す作業に精を出して。桜を独り占めできると思ったが、案外目と鼻の先とはいかず遠く上を仰ぎ見なければならず、うまくいかないなぁ。相変わらず桜の木と竹の間をリスが舞う。次はトタン屋根と段ボール、どこかで1日作業だ。

地下茎

2017.4.6

木曜日は午前から。

f:id:kzbeethoven:20170408082428j:plain

石だけではなく、根がしつこい。竹の地下茎は怪物だ。シャベルの方がやられそう。建築の女の子は、山ノ内で自由に動くには少し小綺麗な格好。にも関わらず入り行くという選択肢すら無かった廃墟の中へぐんぐん行こうとする。仕方なしに先頭を切ると、唖然とした光景が。奥の部屋の引き出しの中にちらと見えたものがおそらく明らかに大型の蜂の巣。たぬきうどんのたぬきのような紋様の茶色い塊がちらと顔をのぞかせていて、今見つけて良かったね、と彼女はあっけらかん。その後気になったのか立ち寄ってくれた近所に住んでるらしい植木屋さん曰く、廃墟の側の土地半分はどうやらお寺のそれではないらしく(危うく不法侵入)。廃墟でない側には離れ合わせて二軒家が建っていたことも判明。キソがあったのはそのためだった。

駅から徒歩十分程

2017.4.5

水曜日の日暮れ前。

夜の用事の前に顔を出すことにした(誰もいないけど)。万能鍬が倉庫にちゃっかり仲間入りしていた。福さんのお心分けだ。ありがとう。段地の手前の区画は石がごろごろと出土し過ぎる為、そこの石をスコップで無心にかき出す。途中、先が見えずに嫌気がさす。動作を止め、段の上の椅子に腰掛けるとすぐ肌寒くなる。北鎌倉は比較的温度が低く、山ノ内は肌寒い。f:id:kzbeethoven:20170408081557j:plain

白い猫が一匹入って来て、こちらをじっと見て姿をくらました。水道はあるけど出ないためとっておいた水で手を洗い、日暮れ前に撤収して、駅前の中華屋「大陸」で気になっていたチキンライス。予想のどこからもはみ出さない見た目とおいしさと。餃子をお持ち帰りする近所の常連さんが待ち時間、店主のおじさん、おかみさんとやり取りしているのを聞いて羨ましく思えた。

 

kitakamakuraseimaisyo

2017.4.3

月曜日午後。

f:id:kzbeethoven:20170408075526j:plain

福じーと二人での作業。井戸の深さを測ると、なんと二十二メートル。ここは日当たりがいいから畑にしたいな。ここを耕すには瓦礫をどけて、石を掘り起こして。途中福じーを一人残して痛い左膝を庇いながら権兵衛踏切を渡り、反対側の山ノ内へ。途中、北鎌倉女子学園を通った。生徒は誰もいなくてまわりの桜がとても綺麗で、不覚にも海街diaryのすずちゃんを思い出した。米糠をもらいに行く道中。分けてくれたkitakamakuraseimaisyoは顔見知りのご家族が営まれているところで、あらあなただったのねとびっくりされる。仕事中の仲睦まじいママとパパを見ていたら、可愛らしい子供達の顔が浮かんだ。

 

持てる量の米糠を持ち帰り、畑に撒き、僕の留守中に集めておいてくれた落ち葉を(掃除にもなっていた)福じーにもらいそれも畑に撒いた。順番がいっちゃかめっちゃかだがもう仕様がない。日の暮れる六時過ぎまでぼんやりしていたら、背後からリスにボウボウ啼かれた。その啼き声が不吉で気持ちが悪くて、「部外者のいるところじゃない、出て行け」と言われているようで、怖くなって撤収した。なんだか知らないところで噂が広まって、次は3日後、大学建築学部の女の子を案内することに。

 

 

 

 

 

 

 

畝、種蒔、ブランコ

2017.3.25

土曜日の昼過ぎ。

昨晩の酒の席でこの話をしたら気に掛けてくれた友達がまた一緒に来てくれた。福じーも入れて今日は三人。利用図は書いたものの、手探りが過ぎていたためか、それっぽくしてしまえと土壌に希望は無いにも関わらず、昨日の今日という勢いで、畝を5つそれっぽく作り、ダイソーで買った種(枝豆、スナップエンドウ、黒豆、等々)を撒いてみた。

f:id:kzbeethoven:20170408053436j:plain

福じーは廃墟の方で何やら場所を作っている傍ら、この段地の段の上の脇から生える大きなサクラの木からブランコ作りを計画。廃墟の方のツルだらけの木からツルと、竹の軽いのを選び取り、脚立を使ってサクラによじ登りツルを引っ掛けて竹を通しツルを絡ませて即席ブランコを作った。いずれ近所の子供たちも呼べたらと、しかしそれにしてはあまりにまだ危なすぎる、そのあたりの見解で落ち着いて、解散。ありがとう。